「○○ 子作りへ」。もし人間の夫婦にこんな見出しやキャプションをつけたら、BPO(放送倫理・番組向上機構)から苦情が来るかもしれないが、相手が動物ならば別だ。
「スッキリ!!」が東京新聞の記事をもとに伝えるところでは、東京・上野動物園のジャイアントパンダが発情の兆しが見られるという。最初にメスのシンシン、続いてオスのリーリーが恋の相手を求めて「恋鳴き」をしているそうな。そう聞いて、「おー、いいね、いいね」と、コメンテイターのテリー伊藤も手を叩いて喜ぶ。
妊娠のチャンスは春の2週間
パンダは妊娠、出産の機会(時期)が人間にくらべてごく限られており、妊娠のチャンスは春の2週間ぐらいしかない。昨春(2012年)はその奇跡が起きて、めでたく赤ちゃんが誕生したものの、すぐに「さみしい結果」(テリー)となってしまった。今回は無事生まれてしばらくまでは、「スッキリ!!」も静かに見守ることになるのだろうか。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト