若年性認知症は40歳代から増える。「ゴミ出しのルールが守れない」「スーパーマーケットで迷う」「車をよくこする」「ぼうっとしている」などの前兆があり、初期症状としては「気分が落ち込む」「怒りっぽくなる」「めまいや頭痛、耳鳴りが起きる」「料理の味が変わった」などだ。
「65歳以下の若年性認知症の人は全国で3万8000人います。日本で唯一若年性アルツハイマー病の専門外来を設けている順天堂大学大学院の新井平伊教授にさまざまな疑問を聞いていきます」(塚原泰介アナ)
何歳ぐらいから発症するの?
Q「単なる物忘れなのか、年を取ったせいなのか、病気なのか。その辺がわからないのですが…」(有働由美子キャスター)
A「いわゆるど忘れは良性の物忘れです。病的なものかどうかは『頻度』『重さ』『広がり』である程度判断できます。頻度は以前に比べて物忘れが増えたなという自覚です。重さは『きのうの夕飯に何を食べたっけ』はよくありますが、食べたこと自体を忘れるようになると重いというわけです。広がりは電気製品が使えない、言葉を忘れる、道を忘れるなど、物忘れ以外の症状です」
Q「若年性認知症は気づけるものなのですか」(ゲストの俳優・内藤剛志さん)
A「実は周りよりも本人が気づいているはずです。近ごろおかしいなという具合に…」
Q「私は10代なのですが、若年性認知症は何歳ぐらいから起こるのでしょうか」(視聴者ファックス)ですか。
A「10代では心配ありません。この病気は老人病のようにいわれますが、初老期といわれる40~50歳で起こることが多いんです」