阿蘇山系にぶつかって熊本平野に滞留
日本の話に戻そう。熊本県で最も汚染がひどかった荒尾市では、午前5時に91マイクログラム、7時に101マイクログラム、8時に110マイクログラムと増えた。なぜ福岡県を通り越して熊本県で汚染がひどかったのか。風の動きに関係があるようだ。
気象予報士の天達武史によると、PM2.5は1000~1500メートル上空の風に乗って運ばれてくるが、この風が阿蘇山系にぶつかって熊本平野に広がり、風が弱かったことからPM2.5が滞留したという。
産婦人科医の宋美玄が「70マイクログラムという基準値が体に影響を及ぼす根拠はなんでしょう。データはあまりないはずなんですがね」と疑問を呈した。
これにキャスターの小倉智昭が「ちょっと前までPM2.5といわれて、『えっ、午後2時5分?』という程度の認識しかなかった。日本でもまだよく分かっていない。気を付けなければいけないよということでしょう」
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト