患者の容態目の前で悪化!病院照会電話かけ続けるしかない救急隊員
7年前の2006年8月、奈良で分娩中に脳内出血を起こした女性が19の病院に受け入れを断られて死亡した事件が、救急搬送の問題点を考えるきっ かけになった。しかし、その後も拒否は続き、08年10月に東京で7つの病院から断られた妊婦が出産3日後に脳内出血で死亡。宮崎・日向市でも09年4月、65歳の男性が7病院に計10回拒否され1時間半後に死亡している。
今回の事故をキッカケに、久喜市消防本部は内規を設け、病院照会10回以上、現場滞留30分以上については、救急隊と後方支援隊との連携プレーをとることになった。しかし、本来、個々の自治体が対応する問題ではあるまい。島崎教授は「医療側は受け入れにメリットがほしい。手をあげた病院には財政支援も含めて評価できるようなことですね。精一杯働いている救命セン ターを担保してくれるシステムが必要ということです」と話す。
司会のみのもんた「悲しいね、この日本の現状」
36回の救急要請コールを表にしたら、さすがに凄まじい。119番から受け入れ病院が決まるまでに2時間30分だ。21回目のコールの午前零時 49分ころ、男性の容態が悪化したが、救急隊員はその後も電話をかけ続けなければならなかった。
慶応大教授の片山善博「個々の病院にすればそれぞれ理由があるのでしょう。地域全体で考えないといけない。県が地域をまとめ、必要なら支援しないと」と鳥取県知事時代の実例をあげた。さらには法整備と財政支援が必要という。
みの「人ごとじゃないですからね」
受け入れ拒否のワースト3、4、5はどこだ? ちょっと気になる。ただ、件数で比べるなら人口の多い都市県ほど多いのは当たり前のような気がする。