「私は無実だやってない、真犯人は別にいる」「私は真犯人にやらされただけだ」と主張をする容疑者、被告は多いが、けさ5日の「スッキリ!!」では、真犯人の名を挙げての無罪主張が大々的に取り上げられた。
「暴力団員で何人も人殺し。怖くて指示された通り死体遺棄」
2011年、千葉県木更津市で女子大生が殺害、遺棄された事件は、検察の見立てでは男性容疑者が単独で殺し、キャッシュカードで被害者の金を引き出すなどした犯行だが、被告によれば、(ほぼ)すべてはカトウ(番組ではフルネーム)がやったことで、自分はカトウに依頼されて、被害者を遺棄現場近くに車で連れて行っただけであるとして、裁判でこう陳述している。
カトウは暴力団員で、何人も人を殺していて平気で人を解体するというウワサもある。過去にはカトウが仕入れた覚せい剤の密売をしていたこともあった。またカトウは被害者とも知り合いで、トラブルがあったらしい。事件の日、カトウに偶然会ったところ、被害者を連れてくるように頼まれ、カトウが怖くて逆らえないので従った。また、キャッシュカードで金を下ろしたのもカトウの指示で、殺害などはすべてカトウの犯行だという。
実在も定かでなく、「携帯電話の番号知らない」
この容疑者の主張はしかし、スタジオでは「違和感」(阿部祐二リポーター)だけが強調された。なにしろ目下、カトウの実在もさだかではないという。被告が言うには携帯電話を換えたため、現在は連絡先も住所もわからない。カトウとのやりとりも残っていないようだ。
コメンテイターのテリー伊藤(キャスター)「被告の言ってることは、けっこう荒唐無稽じゃないですか。裁判長の印象も悪くなるし、さらに罪が重くなるんじゃないですか。まったく反省してないわけですからね」
被告のストーリーを歯牙にもかけなかった。