黒田日銀総裁の2%どころじゃない!どんどん上がり始めた暮らしの物価と料金

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   きのう4日(2013年3月)の衆院議運委で、次期日銀総裁候補となった黒田東彦・アジア開銀総裁(68)が所信を語った。「デフレからの早期脱却は日本経済最大の課題。やれることは何でもやる」と意気込む。「2%の物価安定目標達成にはすでに決めた金融緩和では不十分で、さらなる緩和が必要」とし、具体的に「社債やETF(上場投資信託)、長期国債の購入など幅広く検討する必要がある」という。「達成に2年程度を目指す」と期限まで打ち出した。

小麦・ガソリン・電気値上げで玉突き!パン、豚肉、食用油、ティシュー…

   黒田発言を受けて市場は長期国債の買い注文がふくらみ、日経平均株価は4年5か月ぶりに一時1万1700円台を回復、円安も進んで93円台になった。これがホントにいいことなのか。

   司会のみのもんたが「わかりますか」と指したのが、「目標達成」「グローバルスタンダード」「日銀による金融緩和」「質的緩和」「中長期的な財政健全化」…。みのはアナウンサーの加藤シルビアに「教えてくださいよ」。「えっ、わたしにですか」(爆笑)

   杉尾秀哉(TBSテレビ報道局解説・専門記者室長)「2%が目標ではなく、これによって企業が業績を上げ賃金を上げる。景気回復にということ」と解説したが、円安ですでに2%以上の消費者物価上昇が始まっている。並べて見たら大変だ。農水省は4月から輸入小麦の売り渡し価格を平均9.7%値上げすると発表し、ガソリンは2月25日(2013年)で1リットル156.2円、12週連続で値上がりだ。灯油も同じく135.4円である。

   4月から電力料金も一斉に値上げとなり、パン粉、豚肉、食用油、小麦、ポリエステル、ナイロン、ティシューなど紙製品が15%以上、大手都市ガス4社も値上げする。「100円ショップ」はほとんどが輸入の商品だが、「100円ショップ」と名乗っているから値上げができない。専門家は0.4%くらいで年平均では1万 4275円の負担増になるという。

   経済ジャーナリストの荻原博子が他の値上がりを並べた。復興税で所得税はこの1月から2.1%、住民税は来年6月から年1000円。年金保険料は厚生年金が9月から、 国民年金が4月から上がる。生命保険料の予定利率が4月から下がるので、保険料はアップの可能性が高い。地震保険も来年から上がる。

給料上がるまで自己防衛でしのげるか

   みの「黒田さんが言ったから2%は上がるということですか」

   杉尾「もっと上がるでしょう」

   荻原「そうですよ。目標が2%だったら、給料は3%でないと。給料が増えて買う力がつかないと企業は困っちゃう」

   みのは「ボクが日銀総裁なら、いまの物価でいきます。円高の方が安く買えるのに」

   荻原は「そうですが、こうして動き出したらどうしたらいいか」と、医療費控除の活用やネット情報活用などいろいろな知恵を伝授し。「給料が上がるまでは自己防衛して待つ」

   みの「よくわからないなぁ」

   物価は上がり始めたら止めようがない。給料は上がっても年金はあがらないよ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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