2月28日(2013年)の深夜に東京・吉祥寺で起きたアルバイト山田亜里沙さん(22歳)が刺殺された事件で、逃走していた犯人の1人の少年(18歳)が友人に付き添われて2日深夜に警察に出頭した。この事件ではルーマニア人少年がすでに逮捕されていたが、「自分も刺した」と犯行を認めている。
包丁買うカネあるけどゲーセンで遊ぶカネがない
高村智庸リポーターは「少年2人は27日の夜に国立で包丁2本と手袋を購入していました。その後、吉祥寺に移動して犯行に及んだと思われます」と伝えた。
コメンテーターの前田典子(カリスマ主婦モデル)「包丁を買えたということは、ある程度のお金は持っていたということでしょう。それがどうして強盗という行為に走ったのでしょうか」
包丁を買うカネはあったが、遊ぶ金はなかったということだろうが、少年たちと顔馴染みの別の少年は「2人はよくゲーセン(ゲームセンター)で遊んでいた。1人は俺は武蔵野の顔だと自慢していたが、芯のない感じがした」と話している。
犯罪の新たな温床―繁華街と隣り合わせの人気ない住宅街
高村は犯行時間の夜中に現場周辺を歩いてみると、「人通りがほとんどありません。後ろはぎやかな繁華街ですが、住宅街は静まりかえっています」という状況だった。
石原良純(タレント・気象予報士)「閑静な住宅街と人気の商業地区。そこにギャップがあるのでしょう。なぜ、ギャップが生まれたのか。そこから考える必要があるのではないでしょうかね」
元警視庁警視・江藤史朗氏は「人の流入が多くなると街全体が変わっていき、犯罪の温床が生まれやすいのでしょう」と語っている。青木理(ジャーナリスト)は「チーマーと呼ばれる少年たちが跋扈した渋谷と同じような現象が、吉祥寺でも起きているのではないだろうか。彼らに共通しているのは、常識や判断力が足らないこと。遊ぶ金欲しさに人を刺して金を奪うというのがその典型ですよ」と話す。ここ数年、住みたい街のランキングで上位であった吉祥寺。その街の裏には意外な闇があった。