犯罪の新たな温床―繁華街と隣り合わせの人気ない住宅街
高村は犯行時間の夜中に現場周辺を歩いてみると、「人通りがほとんどありません。後ろはぎやかな繁華街ですが、住宅街は静まりかえっています」という状況だった。
石原良純(タレント・気象予報士)「閑静な住宅街と人気の商業地区。そこにギャップがあるのでしょう。なぜ、ギャップが生まれたのか。そこから考える必要があるのではないでしょうかね」
元警視庁警視・江藤史朗氏は「人の流入が多くなると街全体が変わっていき、犯罪の温床が生まれやすいのでしょう」と語っている。青木理(ジャーナリスト)は「チーマーと呼ばれる少年たちが跋扈した渋谷と同じような現象が、吉祥寺でも起きているのではないだろうか。彼らに共通しているのは、常識や判断力が足らないこと。遊ぶ金欲しさに人を刺して金を奪うというのがその典型ですよ」と話す。ここ数年、住みたい街のランキングで上位であった吉祥寺。その街の裏には意外な闇があった。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト