1度気になってしまったら、自分でやってみないと気が済まないことがある。いまはある番組で取り上げた「洗濯」である。洗濯といってもさまざまだ。クリーニング屋さんに行けば一発でキレイになって皺も伸びて新しく蘇ってくれるけど、お金がかかる。ここで元来のドケチ根性と凝り性が合致した。やるしかないっしょということで、番組制作に使った洗濯指南書とにらめっこした結果、長年の悩みだったものを自宅で洗ってみることにした。ダウンジャケットと汗染みがどうやっても落ちないワイシャツだ。
浴槽に浸けて押したり揉んだりでお湯は真っ黒
ダウンジャケットからやっつけることにした。食器用洗剤や固形洗濯石鹸を使うらしいが、ダウンジャケット用洗剤をアウトド専門店で奮発して購入。1本1800円は高いけれど、専用ってことはきっとそれだけ高パフォーマンスを見せてくれるに違いない。浴槽にダウンジャケットが浸かるぐらいまでぬるま湯を溜め、ダウンジャケットをドボン。洗剤を混ぜ入れダウンを押すよう洗っていく。するとまぁ、浴槽の水がどんどん濁っていくじゃないの!汚れがひどい襟や袖口を念入りに洗うと、水はもう真っ黒だ。こんな汚い洋服を着ていたかとぞっとしながらも、浮き上がって来た汚れにウキウキしてくる。
問題はここからだった。すすぎ作業である。腰をかがめて、水を吸って重くなったダウンを浴槽の中で何度も何度も押したり持ちあげてすすぐ。さっきまでの気分はどこへやら。単純作業を繰り返し重いダウンと格闘すること30分。要はそこまでしないとすすぎの水がキレイにならないほど汚れていたわけだ。洗濯機でかるく脱水したら近所のコインランドリーへむかい、乾燥機にこれまた30分かけてようやくダウンジャケットの洗濯が終了した。ペシャンコになることなく、無事に自宅でダウンジャケット洗いに成功!これで味を占め、次なる標的を汗染みがついたワイシャツにした。