7年前に遠足帰りのスクールバスと白バイが衝突し白バイ隊員が死亡した事故で、警察が裁判所に提出した証拠写真にねつ造疑惑が浮上した。「あの時バスは止まっていた。それはバスの後ろを走っていた私もバスに乗っていた生徒たちも見ているのに、どうしてその証言を裁判所は採用してくれなかったのか」と当時から校長は語っていた。
下半身写ってない目撃者!写真を合成か
所太郎リポーターが詳細を伝えた。「バスを運転していた片岡晴彦さんは、安全確認をしないまま交差する道路に進入したとして禁固1年4か月の刑が確定し収監されました。しかし、事故直後に警察が撮影した証拠写真に合成・ねつ造疑惑が発覚しました。
証拠写真にはバスが急ブレーキをかけたときのゴム片が写っておらず、警察が急ブレーキをかけた跡だとするブレーキ痕の写真にタイヤの溝の跡がないのです」
所は1枚の写真を示し、「これは事故直後の現場周辺を撮影したものですが、こちらの目撃者の足を見て下さい。この目撃者の下半身が写っていません。写真を合成したものと思われます」と指摘した。
今月末に「裁判所・検察・弁護側」で協議
司会の羽鳥慎一が「片岡さんは再審を請求中ですが受理されそうですか」と瀬戸内海放送の山下洋平記者に聞いた。「微妙なところです。再審請求の受理はとてもハードルが高くて難しいところです」
ゲストとの大澤孝征(元検事・弁護士)も「新しい鑑定結果が出たから即申請を受理というわけにはいきません。判決が最高裁で確定し服役もしている。服役後の再審請求を全て受け入れていたら、三審制度の意味がなくなります」と解説した。
コメンテーターの吉永みち子(作家)「一般の人同士の事故では、証拠写真のねつ造とか合成写真を作るなどはなかなかできませんが、警察だからできたことで、真実はまだ隠されているという気がします」
所「今月26日(2013年3月)に裁判所と検察、片岡さん側の3者で協議がもたれます。この席で検察がねつ造疑惑についてどう話すか。注目が集まっています」
この事件では、県警本部長を大声で非難した人が逮捕される騒ぎまで起きている。