一方は大阪市長、対する国会議員―。両者が角突き合わせ、あわや党分裂かという事態に至った。けさ1日(2013年3月)の特集で「国会のことに口出すな!」と、日本維新の会の内紛を取り上げた。
小沢鋭仁国対委員長「国会のことに口を出すな」
司会の羽鳥慎一が経緯を説明する。「ことの始まりは、自民党が提示した新しい日銀総裁と副総裁人事でした。橋下徹共同代表(大阪市長)は副総裁候補に挙がっている岩田規久男学習院大学教授が総裁に適任といい、これに小沢鋭仁国対委員長が自民党案がベストに近いと反論したんですね。このとき、維新の会の国会議員の中から橋下さんは(国会のことに)口を出さないで欲しいという発言があったそうです。この発言がどういうわけか橋下さんの耳に入り、橋下さんが激怒し、どうぞお好きにと対立が表面化しました」
橋下は開き直って「もう口は出しません。今後は維新の会にも関わりません」と記者会見でも憮然としていた。国会記者の布施哲記者に羽鳥が「分裂はありそうですか」と聞く。「分裂は避けられたようです。今回の問題は大阪と東京、両者が離れていることから始まっているので、今後はテレビ電話などを導入して、お互いに連絡を密にしていくという案も浮上しています」
党の代表なのに1対1で話したことない議員ばかり
コメンテーターの吉永みち子(作家)「大阪と東京という単なる距離の問題ではなく、お互いに意思疎通に欠けていたということが根本にあると思いますよ」
布施「たしかに維新の会の国会議員の多くは、橋下さんと1対1で話したことがありません。話ができる議員はほんのひと握りで、それも橋下さんが一方的に話すという感じのようです」
橋下にしてみれば「維新の会」の看板で当選したのに、議員になった途端に党の理念や姿勢と違うことばかりやりやがってというイライラがあるのだろう。まあ、橋下が「維新の会をぶっ壊す」と言い出すのは時間の問題だろうが、それにしてももう1人の代表の暴走老人は何しているのか。