航空当局「操縦士はやるべきことをやらなかった」
地元紙は初期調査を行った航空当局筋の話として、「操縦士の人為的ミス」を指摘している。理由として「ボンベからガスを送るホースが破裂した際に、操縦士はガス栓を閉めることができたにもかかわらず、それをしなかった」という指摘をしている。
バルーンカンパニーの藤田昌彦社長も、「ガスが噴出した瞬間にバブルを止めればガスは止まるので大きな火災にならなかった。バスケット(かご)のロープを引けば天井部分のバブルが開いて空気が抜け、降りることもできた。方法はいくらでもあったのに、それをしなかった完全なパイロットの過失だ」と見ている。
操縦士が所属しているスカイクルーズ社は、2年前にも着地に失敗してナイル川に着水したあと、停泊中の船に激突する事故を起こしていた。キャスターの小倉智昭は「だけど、気球が一気に上昇したときに、バスケットに乗っていた人たちはどうしたらいいのか分からない、考える余裕もなく上に持っていかれて地上に落下していったわけでしょう」と溜息をついた。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト