東京電力は昨年4月(2012年)に電力料金の値上げを実施したが、これを拒否している企業・事業所への電力供給停止を検討している。契約が切れても値上げに応じない企業は現在1100社に達し、未払い額は合計で70億円にのぼるという。立場の弱い一般家庭が電気料金を払わなかったら即座に送電停止だろうが、企業のなかには供給停止したら訴訟を起こす構えのところもあり、訪問や電話で説得を続けてきた。
しかし、それも限界ということなのか、このまま値上げに同意を得られないと判断した場合は供給を打ち切る構えのようだ。供給打ち切りの具体的な時期は未定という。
放射線懸念で客ガタ減りのゴルフ場「補償求めてるのに、返ってきた回答は値上げ」
気になったのは、この問題を伝えた笠井信輔アナが妙な言い方をしていたことだ。「東電が供給停止したら訴えを起こすという企業が以前からあります。東電はこの番組を見てそういうところの反応を見るつもりかもしれません」
いったいこれはどういう意味なのか。東電得意のマスコミ操縦で「取り上げてよ」と持ちかけられたのかと勘ぐりたくなる。キャスターの小倉智昭がこんなことを言う。「僕の知っているあるゴルフ場ですが、放射能汚染の影響があるだろうと客がガタ減りで、東電にある種の補償を要求しているけど話は進まない。そこへ値上げの話が来た。『おかしいでしょう。ウチは値上げしないで下さい』とやっている。そういう所はかなりあるようですよ」
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モンブラン| 似顔絵 池田マコト