家屋周囲にうず高く積み上げられたゴミの山はじつに2トントラック7台分にもなった。千葉県流山市にあるゴミ屋敷からのゴミ撤去を井口成人がリポーターした。
井口「ゴミ屋敷の近所の人たちからは、悪臭がする、何とかして欲しいという要望が以前から流山市役所にあったそうです。市もやっと重い腰を上げて今回の撤去になりました。このゴミ屋敷は7年前にも問題となり、その時もゴミが撤去されました」
家主「ここはオレの土地だ。入るな」
撤去作業中も井口は「家主は留守のようです」と伝えていたが、突然、家主がカメラの前に現れ、「ここは俺の土地だ。入るな」と抗議し始めた。井口は「7年前にも問題を起こし、また今回もですよね。これだけのゴミを集めた理由を聞かせて欲しい」と迫る。家主はゴミの山から自転車を引っ張り出し、無言で立ち去った。
スタジオに戻った井口はこんな説明をする。「現在の家主は10年前に引っ越してきたそうです。それからゴミを集め出しました。ただ、ゴミ屋敷がある場所は流山市と隣の柏市の境界の分かれ目で、今回は柏市と共同でのゴミ撤去になりました。でも、ゴミには所有権や財産権の問題もあり、撤去できたのは家主の敷地からはみ出ていた部分だけでした。敷地内のゴミはそのままです」
近所は悪臭被害やネズミ・害虫の心配
司会の羽鳥慎一は「7年間で15トン近くのゴミをよく集められたものだ」
コメンテーターの立花胡桃(作家)は「こういう人には厳しい罰則を科すべきです。ゴミ屋敷のおかげでネズミや害虫が出るかもしれない。悪臭にも悩まされます。家主の心理的な問題や人間関係もあるだろうけれど、近所の人の精神的不安や健康への心配は相当なものです」
萩谷順(法政大学教授)も「確かに私権は尊重しなければならないが、ゴミを私有地の外まで山積みにするというのは問題ですよ。これを止めさせるには、ある程度の強制力が必要でしょうね」と語った。裁判所に撤去の強制執行申請というのはできないのだろうか。