ベルルスコーニの反緊縮路線善戦で円高
司会の羽鳥慎一が「実はこれ、遠い国の選挙ではなくて、日本にも非常に関係ある選挙なんです」という。アナウンサーの小松靖が「その通りで、反緊縮派が善戦しているということで、(ユーロへの不安から)円高が進んでいます」と伝え、イタリアの政治について復習する。
「ベルルスコーニ前首相は在任中に借金が膨らみ、債務危機への対応が遅れたこともあって退任に追い込まれました。2011年にその後を継いだ経済通のモンティ首相が緊縮路線をとりましたが、今度は国民にいや気が出てきて、解散せざるを得ない状況になり今回の総選挙となりました」(小松靖)
羽鳥「イタリアも大変そうですね」
コメンテーターの宮田佳代子(城西国際大学非常勤講師)「イタリア国民がどういう気持ちでこの選挙を見守っているのかな、と思いますね」
羽鳥「緊縮は国民はいやでしょうが、長期的にはどうですかね」
舘野晴彦(月刊「ゲーテ」編集長)は「増税は大変と思いますが、ゆるゆるにして楽にしてしまったら、世界中がどうなるか。自分たちの国でちゃんとしてよ、と正直言いたくなりますよね。ベルルスコーニさんは裸の抗議を受けて、『なかには理性のない人もいる』とおっしゃっていたようですが、自分がスキャンダルまみれなのに、よくそういうことが言えるなっていうのが、イタリアっぽい」と感想を述べていたが、その前首相に支持が集まるというところがもっとイタリアっぽい、ということか。