年を取ると肉などの脂っこい食品は身体に良くないと考えがちだが、高齢者にとって肉こそ元気の源だという。「アカデミヨシズミ」コーナーで、進行役の石原良純(タレント・気象予報士)が力説した。
きんさんぎんさんの娘たち、三浦雄一郎も毎日欠かさず肉
「きんさんぎんさんの93歳の娘さんたちも毎日の食事に肉を、80歳の現役スキーヤーで冒険家の三浦雄一郎さんも欠かさず肉を食べています。肉を食べているお年寄りは、皆さん元気です」と石原は伝え、40年間、食生活と寿命の関係を研究している人間総合科学大学の保健医療学部・柴田博学部長を訪ねた。
柴田学部長は「お年寄りが肉を食べないと、身体のあちこちにいろいろな障害が起こります。時には死ぬこともあります。肉は身体の原料なのです」と話す。
石原「肉を食べるとアルブミンというタンパクの一種が体内で作られて、これが元気の源になるそうです」。アルブミンが減少すると免疫力の低下が起こり、筋肉が弱くなったり血管が細くなったりするという。
肝臓から出ていくのが「悪」、全身から戻ってくるのが「善」
「モーニングバード!」は白米を食べたときと肉を食べたときの体温変化を調べた。食べた直後は白米も肉も体温は上昇したが、4時間後は白米を食べたグループは低下、肉食グループは体温を保ち続けた。柴田部長は「体温が1度下がると免疫力が30%低下します」と話す。また、肉を食べると肥満が進むといわれるが、欧米風の食スタイルに変わった戦後、日本の肥満率はそれほど上がっていないという。
司会の赤江珠緖「でも、でも、肉を食べると中性脂肪が高くなったり、悪玉コレステロールが増えたりすると言われていますよね」。柴田学部長は「悪玉と善玉コレステロールは違ったコレステロールと思われていますが、それは思い違いです。肝臓から全身に送られるのが悪玉コレステロールと呼ばれ、全身から肝臓に戻るのが善玉コレステロールで、コレステロールは実は1種類だけです。コレステロールが減少すると血管が弱くなります」と解説した。
肥満になるのは、要するに食べ過ぎているからだ。