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PM2・5なんてものの数じゃないよ!いまだ漏れ続ける福島原発放射能汚染

   今週も中国人民解放軍が沖縄を乗っ取る作戦をしている(週刊文春)とか、文春と『週刊朝日』が北朝鮮から核ミサイルが飛来するときのシミュレーションをやっている。こうしたことが万が一にも起こらないとはいえないが、いたずらに不安を煽るだけにならないだろうか。

   中国から「殺人スモッグ」PM2・5が襲来するとテレビも騒いでいるが、もっと深刻なことを日本人は忘れてしまったのではないか。それは福島第一原発事故でいまだに漏れ出ている放射能汚染のことである。『朝日新聞』が2月21日付朝刊でこう報じている。

「放射線が廃炉作業を阻み、放射能汚染水だけが増え続けていた。20日、朝日新聞記者が原子力規制庁の検査官に同行し、まもなく事故から2年がたつ東京電力福島第一原発の内部をみた。廃炉作業が完了するのは2050年ごろ。気の遠くなる作業は始まったばかりだ。(中略)原子炉建屋内部の放射線量は毎時20~100ミリシーベルト。人が容易に近づけない。
   同じく炉心溶融事故を起こした1、2号機の周りを車で回った。放射線量が低い場所を選んだが、それでも2号機タービン建屋東側で、線量計は700マイクロシーベルトを表示した」

   先日、事故発生直後に民主党の事故対応の中枢・統合本部のプロジェクトリーダーだった馬淵澄夫議員に話を聞く機会があった。馬淵議員は私に事故発生当時のような深刻な危機は去ったがといって、こう続けた。

「当時から比較すれば危機は去ったというふうに申し上げられる。ただ、根本的な問題は何ら解決していません。事故の原因について、これは国会事故調も民間事故調もいっしょですが、最終的に事故原因の特定がなされていない。なぜなら、いまだに原子炉内の状況が掴めないし近寄ることすらできないからです」

   こんな状態にあるにもかかわらず、中国からのスモッグに目をとられていては、自民党の原発推進派や東電の思う壺ではないか。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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