なぜ「殺人罪」じゃないのか!?六本木クラブ襲撃犯「傷害致死」で起訴

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   昨年秋(2012年)に六本木のクラブで男性客が覆面集団に金属バットなどで撲殺された事件では、主犯格とみられる元暴走族リーダーが公開手配され、「スッキリ!!」でも顔写真が登場した。また、殺人罪容疑で逮捕された別の元リーダーらは傷害致死容疑で起訴されることになったと伝えられた。検察は暴行を加えた人間が特定できないことや、死亡を確認せずに店を後にしたことなどから、殺意の立証が困難と判断したらしいという。

「死亡を確認せず立ち去ったから殺意ない」という判断

   凶暴な撲殺がなぜ「殺人」罪じゃないのか。コメンテイターで弁護士の本村健太郎はこう解説する。「殺人罪は実行犯に殺意があったかどうかという内心の問題だが、ある程度は客観的に判断される。凶器の種類や攻撃の場所や回数などを総合的に判断します。今回は襲撃の時間が短かったことなども含めて、傷害致死という判断になったのではないか」

   キャスターのテリー伊藤はまったく納得していない。「9人が金属バットで頭を殴ってる。どう考えても死にますよ。死亡を確認しないで逃走したというのも、殺したんだから早く逃げたいに決まってる」として、殺人罪の適用が妥当であるとの見解を示した。

   事件リポーターの阿部祐二も「あれだけの殴り方をして、相手が死んでしまうという予測はしてなかったのか。未必の故意ということは言えないのかと、みなさん疑問を持つと思う」と思案顔であった。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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