日本原子力発電が、原発の燃料であるウランの一部を売却していたと「東京新聞」などが伝えた。原発の稼働ができず、銀行の借金を払うため だという。同じことは東京電力も検討中だ。どういうことか。原発再稼働へのアピールじゃあるまいな。
活断層の敦賀原発再稼働は絶望的…もう使うアテない
日本原電は電力9社の出資で、敦賀原発(福井県)など3基を持つが、稼働の見通しが立たないため、当面使う予定がないウランの一部を手放すことにしたのだという。売却先など詳細は明かしていない。電力各社はウランをカナダなど海外から輸入しているが、手放すとなると、軍事転用もできるものだから誰にでもというわけにはいかない。売り主に引き取らせた可能性が強いが、買った値段より安いのは間違いない。
敦賀原発は2号機の建屋直下に活断層がある疑いが出て、再稼働はおろか廃炉までいわれる。残る2基も停止中で日本原電は経営的に追い込まれていた。借金の一部をウラン売却で賄い、給与引き下げなどの経営合理化で返済資金を確保したという。これとは別に、電力会社が保証している約1000億円の借金があり、原発の再稼働が難しいなか、きびしい生き残り策を模索することになると、報道は伝えている。
司会のみのもんた「由々しき問題に発展しそうですね」
電気料金で買ったものなのに「お答えできません」で済むのか
東京新聞の金井辰樹・政治部記者は「われわれが払う電気料金が資金となっている会社が、ウランをどこから買ってどこへ売ったのかを『お答えできない』というだけでいいのか。釈然としない」
北川正恭(早大大学院教授)「とんでもない国に売ることだってあり得る」
みの「明かさないとますます疑心暗鬼になる」
小松成美(ノンフィクション作家)「公表の義務はないんですか」
みの「株式会社だから、有価証券報告書でわかる」
原子力発電は安いというインチキはとうに化けの皮がはがれたが、原発関係はなおうさん臭いことがいっぱいだ。