ベルギーと聞いて連想するのは世界のダイヤモンド取引のメッカということだろうか。そのベルギーのブリュッセル国際空港で46億8000万円相当のダイヤが強奪された。犯行時間はわずか3分間という映画もどきの手際のよさだった。
貨物積み込み中に襲い、1発も発砲せず
空港スポークスマンによると、事件があったのは日本時間19日未明(2013年2月)で、犯人グループが乗ったワゴン車2台が空港フェンスを破って空港敷地内に侵入、離陸準備をしていた飛行機の近くに停車した。ちょうどダイヤを積んだ貨物を飛行機に載せる作業中だった。ダイヤは空港までは警察官の護衛付きで運搬されてきたが、警備が手薄になる飛行機への積み込みの一瞬を狙われた。犯人グループはテロ取り締まりを行う警察官の服装をしていて、「作業員たちは警察官が来たと思った」という。また、空港フェンスも簡単に破れるように、あらかじめ細工がしてあったという。
空港職員、警備関係に「引き込み役」?
侵入から逃走までわずか3分間。1発も銃を発砲することなく手際よくダイヤを強奪して行った。犯行に使ったワゴン車の1台は空港近くに乗り捨てられ、焼け焦げた状態で発見された。空港関係者に内通者がいたのだろうか。
キャスターの小倉智昭「足が付くとすれば、当然そこからだろうね。ただね、強奪されたダイヤは原石ですから、カットしてしまえば、たどっていってもなかなか捕まらないかも。カットされれば高くなるので46億円相当が100億円、200億円になる」
3分間で100億円の一攫千金?手際のよさだけはお見事!と褒めてもいい。ただし捕まらなければの話だが・・・