ディープインパクト作戦や太陽帆作戦
国谷「今回のような現象は専門家の間でも、珍しいといわれています。この隕石はどこから飛んできたのでしょうか」
渡辺「火星と木星の間にある小惑星帯から始終飛んでくるのですが、流れ星は砂粒程度なので燃え尽きてしまいます。大きいと地表に達するわけですが、直径10メートルクラスで数十年から100年に1個、100メートルクラスで数万年、10キロクラスで数千万年に1個ぐらいでしょう」
隕石が地球に落下するリスクを回避するため、どのような研究が進められているのか。「スペースガード財団」は日本など世界の7つの天文台をむすんで、「地球に接近してくる小惑星をすみやかに見つけて、危機回避の研究を進めています」(研究センター・浦川聖人太郎助教)という。
地球への衝突が予測されたらどうするのか。米国NASAが進めているのが「ディープインパクト」だ。ロケットから小惑星にインパクターという弾丸で衝撃を与えて追いやる作戦である。日本は小惑星に帆のようなものを張り、太陽光の圧力で軌道をズラす方法が検討されている。こんなところにも、力でやっつけるアメリカ、巧みにかわす日本と、お国柄が現れている。
ナオジン