飲むの?いえ、スプレーで吹きかけ
小松が柿渋のウイルスへの効果を他と比較しながら説明する。「エタノールという消毒薬はインフルエンザには効くが、ノロウイルス、ポリオウイルス、手足口病のウイルスには効きません。緑茶由来のタンニンはポリオには効くが、ノロ、手足口病には効かない。ところが、柿渋由来のタンニンはいずれにも効果があるのです」。このほか、ヘルペスウイルス、アデノウイルス、ロタウイルスなどにも効くことがわかったという。
小松はコップほどの瓶に入った現物を示す。オレンジ色の液体だ。「それをどうすればいいの、飲むの」とコメンテーターの宮田佳代子(城西国際大学非常勤講師)と舘野晴彦(月刊『ゲーテ』編集長)がほとんど同時に同じことを聞く。
小松「飲まないんです。スプレーになっている消毒液がありますよね。まだ実用化されていませんが、そういうスプレーができれば商品化される可能性があるということです」。
「でも、すごい発見ですね」とコメンテーター陣は感心しきりだったが、実用化はまだ先のようだ。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト