小学5年自殺「ちいさい命を引きかえにしないと大人は分からない」

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「命の大切さ」言葉や映像では伝わらない

   母親はインタビューを通じどうしても伝えたいことがあると次のように語った。「『自殺をすれば世の中が変わる』というふうに子どもたちに思ってもらっては絶対に困る。命を懸けて世の中を変えるっていう方法は間違っています。同じことを子どもたちにも言ったんです。そうしたら子どもたちから『生きます』というメッセージが返ってきました」

   訃報に接した大東市教育委員会は「子どもの気持ちを考えるということについて、真摯に受け止め反省したい」というが、母親にとって皮肉なことだが、親も学校関係者も命を懸けないと気付きもしなかった。

   コメンテーターの竹田圭吾(「ニューズウイーク」日本語版編集長)は「命は大切だということを、大人の言葉だけではたして防ぐことができたのかどうか。わからない部分がある」と話す。宋美玄(産婦人科医)は「命の大切さは言葉では伝わらない。動物飼ったり出産シーン見せたりして、そんなことで分かると思いません。医療現場で命と向き合っていますが、そういうのはうわべに思える」と言う。

   竹田「いじめとか体罰で自殺した事件がたくさん報道されたが、こういう賢いお子さんはその状況を見ていた。命を懸けて初めて大人が問題にしてくれるのだと見ていたと思う」

文   モンブラン
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