ロシアのウラル地方チェリャビンスク州に落下した隕石が、民間旅客機とニアミスしていたことがわかった。機長は「隕石がよけたのか、私たちがよけられたのか」と半ば冗談めかして話した。
副操縦士「顔が急に熱くなるの感じた」
この飛行機はカザンからチェリャビンスク行きのアクバルス航空549便で、隕石と接近遭遇したのは現地時間の15日(2013年2月)午前9時20分ころ、チェリャビンスク空港へ向けて着陸態勢に入ったときだったという。機長は「突然、明るい光が見えた」といい、副操縦士は右の頬を撫でながら「顔が急に熱くなるのを感じた」と話す。機の左前方から現れた光は前を横切って右後方へ消えた。
副操縦士は「光は3つに割れていろんな方向へ飛んでいった」と伝えたが、距離はどれくらいだったのか、高度がどれくらいだったなどはニュース映像に出てこなかった。飛行機は幸い衝撃波を受けることもなく、無事チェリャビンスク空港に着陸できた。距離が近かったらひとたまりもなかったろう。
ネットオークションで買える隕石破片
隕石の小さな破片があちこちで回収され、ロシア当局も隕石であることを認めた。幸いなことに破片に当たった人はいないようだ。小さな破片でよかった。おかげですでに多くがネットのオークションにかけられたりしていた。日本のJNNの特派員が破片を専門家に見せて「隕石の可能性が高い」といわせていたが、いったいどうやって手に入れたものやら。おそらく雪の中から村人が掘り出したのを買ったのだろう。
もし破片が直径数十センチもあったら、人はもちろん、家だってバラバラにする力がある。いまのところ、凍った湖に開いた直径8メートルの穴が大きな破片が落ちた可能性をうかがわせている。
司会のみのもんた「飛行機にぶつからないでよかった」
井上貴博アナ「危機一髪だった。運がよかったとしかいいようがないとも」
とにかくぶつかったものは何もない。衝撃波(ソニックブーム)の被害だけで半径100キロに及び、4700棟の建物に被害を与え、1200人がけがをした。時速数万キロがどれほどのものか、この数字が示している。