中華料理を体が受け付けなくなってから冒険しなくなった
私の場合は20代後半にそれまで大好きだった中華料理を突如体が受け付なくなってから。料理を口に入れてからきっかり1時間後に胸やけと腹痛が始まり、戻してしまう。他の国の料理は問題ないが、症状が出るかもしれないと恐怖が先に来て偏食気味に。海外では尚更で、衛生状況が大丈夫そうなレストランでないと食事をしたくなくなった。値段は張るけど、言葉の通じない国で七転八倒するよりはマシだもの。その頃から、私は国内でも駅のトイレには行けなくなり、好奇心やドキドキよりも安心感を求めるようなってしまった。
旅はいろいろなことを教えてくれる。世界の広さ、価値観の違い、そして自分自身について。もうすぐ卒業シーズン。学生はすでに旅行シーズンに突入しているところもあるだろうか。「かわいい子には旅をさせよ」と古くから言われるが、あれって実は「かわいい時期こそ旅に出よ」という自戒を込めての意味なのかもしれない。自分がかわいかった時期、イコール若い時期と強引に解釈できるような年齢になってくると、そんな風に思えてくる。
モジョっこ