<テッド>
おっさんになったテディベア!スケベで飲んだくれで毒舌家…R指定のヒューマンコメディー

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(C) 2012 Universal Studios
(C) 2012 Universal Studios

   ジョン(マーク・ウォールバーグ)は8歳のクリスマスにテディベアのテッド(セス・マクファーレン)を両親からプレゼントされた。「君が本当にしゃべれたらな」というジョンの願いが奇跡を起こし、テッドに魂が宿る。「これからずっと友達だよ」というテッドの言葉の通り二人は親友となり、27年の月日が流れた。テッドもジョンも35歳。いまだにテッドと一緒に暮らしているジョンに、恋人のロリー(ミナ・クニス)は「テッドを家から追い出して」と焼き餅を焼く。主演は「ザ・ファイター」のマーク・ウォールバーグ、監督のセス・マクファーレンは自らテッドの動きや声を担当した。

バカ笑いの後にしみじみ感じる「確かな友情」に涙

   暴言、下ネタ乱発でR-指定になったことから、ただのお下品なクマちゃんのおふざけ映画かなと思ったが、新しいタイプのヒューマンコメディーであった。映画では主人公ジョンとテッドの友情が丁寧に描かれる。二人は大人になっても一緒に住み、くだらないジョークで盛り上がり、マリファナを吸い、雷におびえるほど臆病で、そして中年だ。おっさんテディベアなのだ。スケベで飲んだくれで無職。そんなテッドから離れないジョンをロリ―は歯がゆくてしょうがない。ジョンにも促され、テッドは渋々一人暮らしを始めてスーパーで働くことになったが、毒舌と女好きは相変わらずで、レジ係の女の子とスーパーの裏で大騒ぎを起こす。

   相変わらずテッドに振り回されるジョンにロリーは呆れ、ジョンとテッドの仲も険悪になっていく。そして始まるガチ喧嘩。ぬいぐるみだからって容赦なし、ジョンもテッドもボコボコに殴り合う。「ザ・ファイター」で勇敢なボクサーを演じたマーク・ウォールバーグが、今回はぬいぐるみのクマちゃんを殴る。ロリーとジョンの関係はどうなるのか。ジョンとテッドの友情はどうなるのか。クライマックスはハラハラドキドキだ。

   クセのある脇役にも注目したい。超自信過剰のロリーのセクハラ上司、テッドを執拗に狙うキモい親子など、おバカさに笑って、最後はジョンとテッドの深い絆に泣ける。

PEKO

おすすめ度☆☆☆☆☆

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