グアム無差別襲撃犯チャド・ライアン・デソト「死刑制度なく最高は終身刑」

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   リゾートホテルが集まるグアムの繁華街タモンで起こった無差別襲撃殺人の犯行映像があった。車から降りた男の手に刃物があった。目撃者によると商店は客を店に入れるとみなカギをかけ、観光客は一斉にホテルなどへ避難したという。けが人の中には車ではねられた人も何人かいた。

1か月前に勤め先解雇され、家庭にも問題

   犯人のチャド・ライアン・デソト(21)は「できるだけ多くの人を傷つけたかった」と意味不明のことをいっているという。きのう13日(2013年2月)に行われた司法手続きでは、保釈金は200万ドルという異例の高額(通常は殺人で10万ドル)が言い渡された。グアムでは死刑がないため、殺人は最低で懲役15年、上は終身刑だ。

   地元紙などによると、デソトは1か月前に勤め先を解雇され、家庭に問題をかかえていたという。高校時代に映画を作ったことがあり、プロデューサーと主役を担当した映画は賞も受けていた。

亡くなった杉山利恵さん「3歳の子どもかばって刺された」

   亡くなった上原和子さん(81)と杉山利恵さん(28)は祖母と孫で、一緒にいた杉山さんの3歳の幼児と8か月の赤ちゃんも顔などを切られた。杉山さんは3歳の子をかばって刺され、赤ちゃんは父親がかばっていたという。杉山さんの弟の結婚式がきょう14日行われる予定で、 この夜は親族で食事をしたあとだった。不運としかいいようがない。

   グアムは訪れる観光客の8割が日本人で年間90万人にもなる。住んでいる日本人も3500~4000人といわれる。在住40年でグアム新聞を発行している岡村遼さんは「こんな事件があるとは…。グアムは安心、安全を売り物にしていたので残念です。日本人を狙ったということはないと思う」と話す。

   司会のみのもんた「防ぎようがないですよね」

   小松成美(ノンフィクション作家)「犯人は許せないと、これしかいえない」

   現地には奥平邦彦レポーターが飛んでいたが、男の動機と心の闇をきっちり取材してもらいたい。グアムの刑事事件の手続きは早いのだそうだ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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