山陽電鉄衝突「とうとう起こったか!」住民心配してた危ない踏み切り

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   「以前からいつかはやりそうだなと思っていたから、ガガガッという音が聞こえたとき、あっ、やったなと思いました」と事故現場近くの住民は話す。きのう12日(2013年2月)、山陽電鉄・荒井駅近くの踏切で、トレーラーと特急電車が衝突した。この踏み切りは渡った先で信号待ちの車が並び、渡りきれない大型車両が踏切内にはみ出すことが少なくなかった。

渡ってすぐ信号―止まっていられるスペースたった2台分

   井口成人リポーター「踏切の停止線から踏切の先にある信号までは16メートルしかありません。踏切を渡っても先の信号が赤のとき車は約2台分しか信号待ちができません。トレーラーは自動車運搬用のトラックで、トラック後部にある荷台のスロープをL字型に立てていました。このスロープに踏切の遮断機のバーが引っかかったようです。

   司会の羽鳥慎一「トラックの運転手さんはその時どうしたの?」

   井口「引っかかったバーを外すためにスロープを下げたようです。そのスロープに特急電車が突っ込んできたと見られています」

   事故現場の先は工業団地になっていて、この踏み切りを大型車両が頻繁に渡る。トラック運転手よると、「踏切の先に信号待ちの車が止まっていたら、踏切の中には入らないのがルール」と話す。事故を起こしたトレーラーはこの踏切を使い慣れていたかったという。

費用莫大で立体交差化事業進まぬ鉄道会社

   羽鳥「スロープを下げなければ事故は避けられたかもしれないということですか」

   井口「その可能性は考えられます。踏切の近くには危険を知らせる2種類のセンサーがありますが、いずれのセンサーも機能しなかったようです」

   コメンテーターの萩谷順(法政大学教授)は「鉄道のセンサーは人や車の高さに合わせて設置されているので、スロープを下げてしまったトレーラーの後部はセンサーに感知されなかったのでしょう。また、今回のような事故を防ぐために踏切の立体交差化が進められているが、莫大な経費がかかり、地方の鉄道会社には大きな負担となりなかなか進まないのが現状です」と話す。でも、付近の住民が「やっぱり起きたか」と話しているということは「想定内」ということで、対策を取っていなかった鉄道会社や運輸関係者の責任は免れないだろう。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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