北朝鮮「ミサイル・核の危険な賭け」アメリカ引っ張り出し直談判で『世界の大国』演出

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   3度目の核実験について、北朝鮮の朝鮮中央テレビは「小型、軽量化した原子爆弾の実験に成功した」と伝えた。小型、軽量化が事実なら、日本にとって脅威が飛躍的の増大するほか、開発を進めている長距離弾道ミサイルにも搭載可能になりアメリカ本土が射程内に入る。

大統領一般教書演説にぶつけた深謀遠慮

   実験を強行した理由について、「平和的な衛星打ち上げの権利を侵害した米国の敵対行為に対し国の安全と自立権を守るため」とアメリカを敵と名指した。コリア国際研究所の朴斗鎮所長は「明確にアメリカを敵とした言い回しは、核もミサイルもアメリカを狙ったものという意味です。これほど(北が)明確に言ったことはこれまでありません」という。

   実験を12日(2013年2月)に行ったことについても、朴所長は「オバマ米大統領の一般教書演説の当日にぶつけてきた。これまではアメリカの独立記念日とかメモリアルデーを選んで核やミサイルの実験を行ってきましたが、今回はアメリカと戦うという意思表示をより鮮明にしてきましたね。故・金正日総書記の誕生日(2月16日)の前に行うことで遺訓も守った。この2つが狙いとしてあった」と見ている。

朝鮮半島から米軍いなくなったら韓国を手中にする戦略

   アメリカを名指しで挑発する狙いはなんなのか。朴所長は「実現するかどうかは別にして、北はアメリカと平和条約を結び、韓国からアメリカを排除するのが悲願なんです。核の放棄で何かを得るのが目的ではなく、アメリカを排除したあとに韓国を手中に収めるのが一貫した戦略で、その意味で危険な状態に入ってきた」という。

   キャスターの小倉智昭「日米中韓、それに国連がどういう制裁をやるんだろうか。何か手があるのでしょうか」

   月並みの制裁では実験を繰り返し「核保有国」になりかねない。カギとなるのはやはり中国の動きだ。朴所長も「中国は国連の常任理事国としての顔と、北を確信的利益として守るという顔と矛盾した立場をとっており、この二者択一をどう解決するかが今後注目される」と言う。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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