「北朝鮮核実験」国連怒ってみせるが打つ手なし…経済制裁にも中国ルートの抜け道

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   北朝鮮がきのう12日(2013年2月)に3度目の地下核実験を行った。場所は北東部のプンゲリで、韓国は爆発の規模を6~7キロトンと推定、2006年の 0.8キロトン、09年の2~6キロトンより強かった。核実験を監視している包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)は核実験の規模をマグニチュード5、09年の2倍の規模とした。地震動は国境を接する中国の吉林省でも感じたという。北朝鮮は11日に中国とアメリカに実験を事前通告していた。

「アメリカが敵対続けるなら2次、3次の対応措置を連続的にとる」

   朝鮮中央テレビは「3回目の地下核実験に成功した。アメリカの敵対行為に対する国家の安全と自主権を守るための対抗措置だ」と伝えた。12月の衛星発射と称する弾道ミサイルの打ち上げを非難する米に対抗したという理屈だ。「小型化、軽量化した爆弾を使用した」とも伝え、弾道ミサイルと組み合わせると米本土に到達しうることを誇示した形になる。また、過去2回はプロトニウム型だったが、今回は濃縮ウラン型の可能性もある。

   国際社会の警告を無視した形の実験強行に、アメリカのオバマ大統領は「アメリカへの脅威だ」と非難する声明を出し、安倍首相もルース大使との会談で「核不拡散への挑戦だ。許すわけにはいかない」と話した。国連安保理は緊急会合を開き、理事15か国が一致して「世界の平和と安全保障に対する明らかな脅威」とする声明を出した。制裁を盛り込んだ新たな決議を米中を中心に協議しており、アメリカのライス国連大使は「金融制裁を含むあらゆる選択肢を視野に入れている」と強調した。

   朝鮮中央テレビは北朝鮮外務省の談話として、「アメリカがあくまでも敵対的な行動に出て情勢を複雑にするなら、2次、3次の対応措置を連続的にとるほかないだろう」と、さらなる核実験の可能性を示唆した。あくまでアメリカが相手であるという主張だ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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