「ローマ法王」異例の生前退位―裏にマフィアとのつながり・マネロン疑惑

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   11億人と言われるカソリック信者の頂点に立つローマ法王ベネディクト16世(86)が11日(2013年2月)に退位を表明した。生前退位は600年ぶりという。

   バチカンで何が起きているのか。「高齢のため自らの職務を十分果たせなくなった」と法王は話しているが、「とくダネ!」は「それだけでないようだ」と裏に隠された事情を取り上げた。

執事「バチカンの秘密」文書盗んで暴露

   最後の生前退位があった600年前、当時はカソリック教会は2つに分裂していてローマ法王も2人いた。今春の大学センター試験「世界史B」で出題された世に言う「教会大分裂」で、法王が2人いるのはよくないと1415年に1人が生前退位した。このとき以来の事態というわけである。

   ベネディクト16世はヨハネ・パウロ2世を引き継いで2005年に法王になったが、就任以来トラブル続きだった。イスラム教は「邪教」と発言して物議を醸したり、数百人のカソリック聖職者が2500人以上に及ぶ未成年者に性的虐待を行っていた事実を公表し謝罪したが、知っていて隠していたと辞任要求のデモまで起こった。

   昨年は執事がベネディクト16世のデスクから機密文書を盗み、中身を公表した。機密文書にはバチカン内のマネーロンダリングの実態が記され、マフィアと繋がっているという疑惑も受けている。この事件をキッカケに、観光名所になっているバチカン法王庁内ではクレジットカードもATM使えず、すべて現金払いになっているという。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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