代理人弁護士「選手に敬意払ってこなかった日本柔道界の監督・コーチ」
スタジオに、選手たちの訴えの代理人の辻口信良弁護士とバルセロナ五輪銀メダリストの溝口紀子さんがいた。辻口弁護士は「選手たちもこういう形で(暴行やパワハラが)公表されるとは思っていなかったようです。全柔連のなかで解決してくれると願っていたが、 これが動かないので、やむを得ずこうなったわけです」
司会のみのもんた「なぜ動けないのですか」
溝口「責任問題もあるから、握りつぶしたい。女性がいなかったし」
辻口「選手たちは自分たちの声を聞いてもらいたかった。ところが、その前にどんどん決まってしまって納得できなかったようです。だれが辞めるべきとかは、選手は言っていません」
溝口「信頼関係ですよ。耳を傾けて調整していればこうはならなかった」
五輪代表発表のさらし者については、溝口は「私が選ばれても辛かったと思います。ライバルが死刑宣告を受けるのをみんなの前で見せるんですから。選手が商品にされてしまった」と言う。
辻口「キーワードはリスペクトです。(監督やコーチが)選手に敬意を払っていない」
慶応大・片山善博教授「全柔連で出てくるのはみんな男。女性が活躍しているのに、異様な感じがしますよ」
溝口「女性でも指導者はいますよ。フランスの連盟ではたしか26人の理事のうち5人が女性で、2人は副会長です」
辻口「みんな柔道が好きな人たちなのに、立場によってベクトルが異なってしまう。監督はそれなりの思いがあったにせよ、選手は生殺与奪の権限を握られているような…」
みの「これからどうなるのでしょう」
辻口「15人は今後の柔道界を背負っていく人たちです。きっちりと守ってあげたい」
みの「やっぱり公にしないといけない。みんなが見ているようにしないと」
パリの国際大会に出場する選手たちはきのう成田を発ったが、園田監督のあとを継いだ田辺勝監督代行は、「選手たちが100%力を出せるよう、しっかり自分の仕事をしたい」と話している。選手たちは結果で答えるしかない。