豆苗(とうみょう)が街のスーパーで大人気だ。去年(2012年)の売り上げの2倍を見込んでいるという。えんどう豆を発芽させて伸びた茎を食べる緑黄色食野菜だが、ビタミンCがほうれん草の2倍、カロテンは小松菜の1・5倍というすぐれものだが、小売価格は100円前後と家計にもやさしい。食べ方としては味噌汁の具などが多いが、近ごろは新しいメニューも増えている。
生豆苗とバナナ、ヨーグルトでスムージー
豆苗を栽培している山梨県北杜市の工場では7000平方メートルの敷地で40万株を育てている。種撒きから出荷までは2週間。ビニールハウス内は一面豆苗だ。この会社の女子社員が作る豆苗研究会は、150種類の豆苗レシピを孝案した。「そもそも豆苗は生でも食べられるんですか」と松田利仁亜アナが聞くと、「もちろんです」とニッコリ。
代表的なメニューとして、生の豆苗(半袋)とバナナ1本とヨーグルトをミキサーにかけると、あっという間に豆苗スムージーができた。次ぎは「イカと豆苗のバターしょうゆ蒸し」だ。内臓を取ったイカの輪切りにし、シリコンスチーマーに豆苗、バター、醤油、ニンニクみじん切りを入れてレンジで2~3分加熱、塩・こしょうで味を調えてできあがりである。ほかにも、豆苗グラタン、ポタージュ、雑炊などレパトリーは広い。
わき芽を残して水につけておけば1週間でまた収穫
豆苗のありがたいところは、1度切り取って食べても、根の部分を残しておいてやればまた伸びてくることだ。松田によると、豆苗には2か所にわき芽が付いていて、「上の脇芽を残して切り取る事です。茎は長めに残して切り取る方が、次の成長の早さも量も栄養も豊富になります」
水の量は根元が浸る程度にして、毎日取り換えて日に当てておけば、1週間ほどで購入時と同じ長さに再生する。今の時期なら3度ほど食べられる。
(磯G)