柔道女子の選手たちの叫びは悲痛なものだった。きのう4日(2013年2月)、柔道女子日本代表の園田隆二前監督(39)らの暴力やパワーハラスメントを告発した15人の選手の声明文を代理人の弁護士が発表した。
それによると、「前監督の暴力やハラスメントで心身とも深く傷ついた。人としての誇りを汚され、監督の存在におびえながら試合や練習をしていた」と、告発に至った事情を述べ、それにもかかわらず「私たちの声は全日本柔道連盟内部で封殺され、JOC(日本オリンピック委員会)に告発したが、そこでも十分に拾い上げられなかった」と全柔連、JOCの対応を非難、「強化体制や組織体制の問題点が明らかにされないまま、前監督の辞任で問題解決が図られることは決して真意ではない」と指導体制の刷新と体質改善を求めた内容になっている。
国際オリンピック委員会「スポーツ団体の女性役員比率20%」通達
司会の羽鳥真一「選手の立場からすると、全柔連に対するクーデターといってもいいぐらいの行動ですね」と、ゲストのソウル五輪柔道女子銅メダリストの北田典子に聞く。北田は「柔道だけでなく、日本のスポーツ界を変えなければという相当の覚悟があったと思います」と話す。
全柔連の体質をあらわす役員構成について、リポーターの所太郎が解説した。「全柔連には26人の理事がいますが、男性のみで女性は1人もいません。IOC(国際オリンピック委員会)は2000年に2005年末までに各種スポーツ団体の女性役員の比率を20%にするよう通達を出しています」
司会の赤江珠緒「これはなぜですか」
北田「やはり男性社会ですから、技術的な面、理論的な面を含めて、女性では不足と思われているところが大きいと思います」
コメンテーターの宮田佳代子(元ニュースキャスター)は「女性の理事がいないのはたまたまじゃなくて、女性はいらないという意図的なゼロ。これはやっぱり不自然だと思います。全柔連そのもの考え方があらわれていると思います」と指摘する。