「とくダネ!」は「体罰プロジェクト」として1週間にわたり特集するという。その中で、男子生徒から「バカ、死ね、ハゲ」などと暴言を浴びせられた教諭が、男子生徒を平手打ちにした小田原市立中学校のケースが取り上げられた。
授業遅刻を注意され騒いで悪態
小田原市立中学の平手打ち問題は小田原市教育委員会が2日(2013年2月)に明らかにした。午後の数学の授業で遅れてきた男子生徒16人に、50代の男子教諭が「早く入れ」と促したところ、複数の男子生徒が「うるせぇ」「ばか」「死ね」「ハゲ」などの暴言を数回繰り返し、笑い声も起きた。
教諭は暴言を吐いた生徒は名乗り出るように問いただしたが、誰も名乗り出なかったため、遅れてきた16人全員を廊下に正座させ、再び名乗り出るように促したが答える生徒がいなかった。教諭は言い聞かせる限界を超えたと判断したのだろう。「卑怯ではないか」と16人全員に平手打ちをしたという。
その後、教諭は自ら校長に報告、生徒と保護者に謝罪し教壇にはしばらく立たないという。
生徒と保護者に謝罪?悪いのはどっちだ!
授業に遅れてきたうえ、教諭に「ばか」「死ね」などと暴言を吐いたことは許されることではない。謝罪してしまっては何のための平手打ちをしたのか、意味をなさなくなってしまう。大切なのは暴言がなぜいけないかを生徒に教え、保護者に説明するだけで事足りたのではないか。しかし、番組の流れは体罰根絶。コメンテーターの夏野剛(慶応大特別招聘教授)が「これはちょっと違うのでは」と口を挟んだが、流れは変わらなかった。
文
モンブラン