地球温暖化がもたらす恐ろしげな状況といったものは、あちこちでシミュレーションされているが、なかでも視覚に訴えかけてくるのは、海面の上昇であろう。日本の東京など海に近い都市の多くが水浸しになり、台風はやたらと増え、津波の被害も増すという。これはどうにも黙示録的だ。
地球温暖化で海面9メートル上昇!6メートル分が南極の氷融解
「クローズアップ現代」によれば、温暖化で気温が3度高くなると予想される約100年後には、海面が9メートル上昇しているかもしれない。この試算はフロリダ大学のアンドレア・ダットン准教授の研究によるものだ。100年後の推定気温は12万年前の状態に近いはずだという。当時の海面は現在より高かった。そこで陸上のその時代のサンゴの化石を探して推定したところ、海面は現在より最大9メートルも高かったことがわかったという。そのうち6メートル分は南極の氷が融けた分だと推定されるという。