JOC苦虫「オリンピック・パラリンピック招致の足引っ張られる」
JOC・全柔連の大甘対応をスポーツジャーナリストの二宮清純氏はこう解説する。「五輪に出場するような、代表候補になるような選手は『しごき』に近いことは経験させられているし、非常に意識も高い。そういう選手たちが集団訴訟みたいな形で訴えたのですから、これは異常ですよ。相当深刻なことがあったのだと思います。
JOCは全柔連の上部組織ではないので人事を決めることはできないが、JOCとしては五輪・パラリンピック招致活動をやっており、速やかに解決してほしいというのが本音でしょう。全柔連からすれば、五輪で一番メダルが期待されるのが柔道だというプライドの高い組織で、『口を出さないでくれ』というのが本音。JOCとはかなり温度差がある」
コメンテーターの玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「この監督による暴力問題は、大阪市立桜宮高の体罰問題と無関係とは思えません。教育とか指導は、選手が自分で考え自分で切り開き、力をつけさせるためにあるわけですが、『こうやれ、こうやるんだ』と、そのためには体罰も必要だという点で共通している」
それにしても、五輪代表選手の監督・コーチが暴力、暴言の常習者では恥ずかしい。しかも抜本的な解決の道を探ろうともしない。来週2月5日(2013年)には園田監督が選手を率いて、暴力行為があったといわれる欧州遠征に出かける。選手は怯え続けながら試合をするのだろうか。
文
モンブラン