「秋葉原駅」で恋が終わり、「南千住駅」でフランス女との淡いロマンス
第2回は秋葉原駅。毎回、謎の案内人(谷中敦)が何らかの役で登場し、駅の説明をするのだが、これが楽しい。芝居は見たことないけど、東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦って達者だね。
ここでは「テーブルトークRPGゲーム(TT)」という超アナログなゲームが出てくる。あり得ないとは思いつつも、「もしかしたらあるのかも…」と一瞬思ってしまうところが、深夜のドロ警と同じだ。秋葉原で主人公は恋の終わり、いや、彼女とちゃんと付き合えてもいなかったことを知る。苦くても一夜で成長した男は、もう秋葉原には来ないだろう。心が静かにチクンとする終わりである。
第3回は南千住駅。外国人に安い宿として知られている山谷の元ドヤ街に近い。ということで、出会いは国際的になり、主人公は思いもよらず、パレスチナとイスラエル、それに絡むフランスとアメリカの立場まで垣間見ることになる。若いフランス人女性との淡いロマンスに泣けた。そして、彼女の「世界は広いけど、人は狭い周りの人々と生きている」という言葉に共感。(TBS系月曜深夜0時20分)
(カモノ・ハシ)