監督ら指導部の体罰が女子柔道の五輪強化合宿でも起きていた。ロンドン五輪の代表選手らを含む柔道女子トップ選手15人が昨年12月(2012年)、園田隆二・日本代表監督(39)ら指導者が平手打ちや竹刀による殴打を行っているとして、日本オリンピック委員会(JOC)に告発していたことが明らかになった。 以前から園田らによる暴力によるパワーハラスメントは問題視されたが、その後も指導体制に変化がないことからJOCへの告発に踏み切ったらしい。
園田は五輪代表の経験はないが、世界選手権で優勝したことがある福岡県出身の柔道家で、2008年の北京五輪で女子代表コーチを務めたあと、ロンドン五輪には日本代表監督として臨んだ。昨年11月には全日本柔道連盟が園田の監督続投を決めている。
女子柔道「五輪代表外される」と吉田代表監督の体罰忍従
園田は告発されたことについて事実関係を大筋認めており、「今まで自分の考えでやってきたが、修正する部分は修正していきたい」と話しているという。
司会の羽鳥慎一「多少は(体罰は)あっても、このレベルまでいくと選手も納得していると思っていましたが、五輪代表を外されるのを怖がって言いたくても言えなかったとは…」
コメンテーターの松木安太郎(サッカー解説者)は女子種目の指導者について次のように指摘する。「監督としてのプレッシャーもあると思いますが、本来サッカーもそうですが、女子の種目の監督は生活面などもよく分かっている女子がやるべきだと思います。今の選手はコーチや監督の暴力なしでも十分に育っており、パートナーとして一緒に戦っていく人でないといけないはずです」
金メダリストで大学女子柔道部の監督が準強姦罪で起訴されたり、暴行行為で告発されたり。粗暴な行為がはびこる女子柔道界という印象が強い。体質を変えるためにも指導者を女性に任せる案に賛成だ。