「資産家夫婦殺害」去年11月から周到に計画?犯行前に死体遺棄の穴準備

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   行方不明なっていた資産家夫妻がおととい28日(2013年1月)、埼玉久喜市の個人所有地に埋められているのが見つかり、これに関わったと見られる男がきのう、沖縄・宮古島で逮捕(死体遺棄容疑)された。警視庁は他にも複数の逮捕状をとっているが、犯行の目的や動機が依然見えてこない。奇妙な事件だ。

付近住民には「子どもが落ちると危ないから」と目隠しの囲い

   スイス在住で、リヒテンシュタインにある金融会社役員の霜見誠さん(51)と妻の美重さん(48)は、先月 7日(2012年12月)、銀座のマンションを出たあと連絡がとれなくなっていた。「日光の旅館のオープニングパーティーに出る」といっていたが、そんなパーティーはなかった。

   霜見さんは元証券マンで、金融取引で才を発揮してスイスに移り、日本と往復する生活をしていた。証券会社の関係者によると、数年前の話で年収は5億円ともいわれ、自宅は銀座のマンションだが、ミッドタウン、麻布などにもマンションと高級外車を2台所有していた。

   霜見夫妻が不明になったあと、マスクの男が東京駅で霜見さんのカードを使って300万円の新幹線回数券を購入しようとしたが、駅員がカードの確認が必要というと姿を消した。また、銀座の質屋に霜見夫婦のものらしい財布が持ち込まれていた。こうした場当たり的な行動から計画性のない犯罪という印象だったが、実は入念に準備されたらしいとわかってきた。

   夫婦が埋められていた土地は現在の所有者が昨年11月上旬に購入し、下旬には囲いがつくられた。付近は畑でなので高さ2メートルの囲いは目立ち、不動産業者が近所の住民から確認を求められていた。不動産業者によると、囲いの中には直径3メートル、深さ2メートルくらいの穴が掘られていて、囲いを張り巡らせたのは「子どもが落ちたりするといけないから」だと近所に説明していた。霜見さん夫婦が消息を絶つ2週間以上も前だ。

   囲いの中には黒いワゴン車が置いてあり、車内には夫婦の血痕があった。車は土地所有者のものだったが、「人に貸した」 といっているという。

犯行グループは何人か…足つきやすクレジットカードや財布質入れなどチグハグ行動

   警視庁は事件に関わったとみられる会社経営者(43)らが、偽名を使って宮古島へ飛んだことをつかみ捜査員を派遣していた。きのう捕まった住所不定・無職の桑原隆明(41)は築地署へ護送され、さらに原宿署に移された。

   犯行グループが何人なのかを警察は明らかにしていないが、主犯とみられる会社経営者はいまも宮古島に潜伏していると見られている。

   キャスターのテリー伊藤「宮古島にアジトがあるのかもしれない」

   司会の加藤浩次「土地の所有者とかはどうなってるかな」

   阿部祐二レポーター「逮捕状が出ている男たち、パーティーに誘った男、東京駅の男など、関係がいまだにわからない。逮捕された桑原は『身に覚えがない』といっているようです」

   宮崎哲哉(評論家)「何人いるのか。その関係も動機がよくわからない。金銭なのか、投資関係なのか、怨恨なのか」

   テリー「資産家から金をとろうとする人間が、財布を質屋へ持って行ってる。幼稚ですよね」

   阿部「土地を購入したあたりから流れるように展開しているのだが、それぞれの関係がわからないんです。そこなんですよ。計画性があるのか、偶然流れにはまったのか」

   警察はもっと先をいっている。おそらく全容もわかっているだろう。逮捕状は生半可なことでは出ない。車や防犯カメラ、高速道路の追跡装置、DNA、航空券の追跡…。主犯の逮捕も時間の問題だろう。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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