「スポーツと暴力」の問題は大阪市の市立高校から柔道界に飛び火した。「続々こういうもんが出てくるだろうとは思ってました」と司会の小倉智昭が言う。ロンドン五輪の柔道女子代表監督が暴力・パワハラを選手に行っていたとして、日本代表を含む15人の女子柔道選手が日本オリンピック委員会(JOC)に告発していたというのだ。
全国、全競技、全レベルで常態化している「スポーツと暴力」
告発があったのは昨年末(2012年)で、きのう29日(2013年1月)の報道で発覚したという。監督は調査に対し、暴力などについては大筋で認めたというが、JOCなどは問題を公表していなかった。
笠井信輔アナ「報道で出てくるまでダンマリを決め込んでいたとさえ思われる」
これに対して、スポーツの現場を見続けてきたと自負する小倉は実状をこう明かす。柔道界では厳しい指導が当たり前のように行われていると言い、「(今回の告発と似たようなことは)柔道だけじゃなく、ほかにもあると思う」とも。「こういうことがあまり大きくなっていくと、東京オリンピックとかの招致にも影響出てくると思わない?」とコメンテイターに話しかける場面もあった。
「スポーツと暴力」が単に1校にとどまるものではなく、小倉の言うように全国、全競技、全レベル的に常態化しているとしたら、日本はどうすべきなのだろう。まずは徹底的な調査を行い、実態を解明して膿をすべて出して悪しき伝統を断ち切ることが日本スポーツ再生に必要なのかもしれない。すると、東京は五輪を迎え入れられる状況にあるのだろうか。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト