日本原子力発電・敦賀原発2号機の原子炉建屋の真下を通る断層が活断層かどうか。原子力規制委員会の専門家による2回目の評価会合がきのう28日(2013年1月)開かれた。活断層の可能性が高いなら廃炉を迫られるはずだったが、結論先延ばしのおかしな幕切れとなった。
2号機原子炉建屋の真下に新たな活断層
問題の断層は1回目の評価会合で「活断層の可能性も捨てきれない」とされた「D-1断層」だ。専門家による調査の結果、D-1断層に繋がる「K断層」が新たに見つかり、活断層の可能性が高く、K断層とよく似たD-1断層も活断層の可能性が高くなったと判断した。
これに対し日本原発は、「科学的なデータに基づく判断になっていない」と反論。28日の会合では、島崎邦彦規制委委員長代理が「他の有識者の意見も聞いて」正式な報告書をまとめたいとしたため、結論は先送りとなってしまった。本来なら28日の評価がそのまま最終報告となり、2号機原子炉は廃炉を迫られる公算が大きかった。ところが、規制委にはどういう手続きで廃炉にするのかのきちんとしたルールはなく、島崎委員長代理に一任されているという。
5人の専門委の調査結論一致してるのに…
館野晴彦(月刊『ゲーテ』編集長)「5人の専門家が結論を出しているのに、日本原発がそんなことはないと言い張ってまたまたこういうことになった。一般的に見て、島崎委員長代理は明らかに何かの圧力を受けたのではないかなと思わざるを得ない。僕はそう見る」
規制委はわざとルールを決めずに曖昧にしておいたのか
文
モンブラン