東京・銀座に住む資産家夫婦が行方不明になっている事件で、きのう28日(2013年1月)、夫婦とみられる男女の遺体が関東近県で発見されていたことがわかった。警視庁は身元の確認を急いでいるが、多くの謎に包まれている。
行方がわからなくなっているのは銀座にマンションを持ち、スイスに在住している金融関係の会社役員(51)と40代の妻だ。先月(2012年12月)上旬に、栃木県日光市へ出掛けると言い残し、マンションを出たまま消息を絶っている。
「偽のパーティー招待」「レンタカー」「クレジットカードのマスク男」
取材キャスターの奥平邦彦は「この事件には3つの謎があります」とリポートした。
「謎その1」パーティーの誘い――夫婦は日光市で開かれるパ―ティーに招待されているといって日光へ向かったとみられるが、パーティーは開かれていなかった。警視庁は偽のパーティーに誘い出された可能性があるとみている。
「謎その2」レンタカ――夫は車を2台所有しているが、2台とも都内の駐車場に残されたままだ。失踪直前、マンションの近くにレンタカーが止まっており、夫婦はそのレンタカーで連れ去られた可能性がある。レンタカーは日光方面へ行き、最終的に都内に戻っている。
「謎その3」マスクの男――夫婦の失踪後、東京駅で夫のクレジットカードで新幹線の回数券300万円分を購入しようとしたマスク姿の男が防犯カメラに写っていた。駅員に身分証明書を求められ立ち去った。また、夫婦の財布が都内の質店に持ち込まれていた。
元上司「リスキーな世界に足を踏み入れていた」
夫は国内の証券会社に勤めていたがスイスに移住し、国際的なファンドのファンドマネジャーとして活躍していたという。元上司は「人なつこい性格で営業力があって、いい客がたくさんついていた。彼はスイスの金を運用していた。2005、6年に200億ぐらい。小型株を入れて約300億運用していた。リスキーな世界に足を踏み入れつつあるなと思っていた」と語る。
夫の故郷では父親が「息子がいつ日本に帰ったか、いつスイスに行ったか、そういう連絡を取り合ったことはほとんどないんです。信じられなくて。早く無事な姿で出てきてほしい」と話していた。「夫婦は先月中旬にスイスに戻る予定で、すでに航空券を購入していました。部屋にはパスポートも残されたままでした」と奥平。けさ(2013年1月29日付)の読売新聞では、遺体が発見されたのはさいたま市中央区の農地とあるが、「朝ズバッ!」では関東近県だった。その後、埼玉県久喜市であることがわかった
司会のみのもんた「こわいねえ」
謎の深い事件だ。