「安倍初演説」触れなかった憲法、原発、TPP…参院選までは対決テーマ隠し

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衆参ねじれ解消が至上命題。すべてはそれから…

   政治や経済の専門家たちはどう見たのか。政治評論家の有馬晴海氏は「参院選で衆参のねじれを解消して強い内閣をつくるのが第一の目標ですから、7月の参院選までに景気対策をとにかくやる。それを示したうえで、国民の支持を受けたいという思いが非常に強い」といい、経済評論家の荻原博子氏は「見えないのが成長戦略。これがちゃんと軌道に乗らなければ、ただ借金が増えて終わってしまう。大金をばらまいて最後の大勝負をかけるわけだから、重責をしっかり感じてほしい」と注文を付ける。

   「8時またぎ」コーナーには金曜日のコメンテーターの与良正男(毎日新聞論説委員)も出演し、「憲法改正も含めて安倍カラ―を封印し、参院選に勝ったら安倍カラ―を出す、長期政権になるから国防軍だというのは、有権者に対する欺瞞になる」と警告する。その通りで、今回出てこなかった重要な問題を引き出し、政権の欺瞞性を暴くのは野党の役目だ。もっとも、本番である2月下旬の施政方針演説では長広舌を振るい、今回触れなかった憲法改正や原発問題でアドバルーンを上げるということかもしれない。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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