順風満帆に見えた夫婦にどんな悩みがあったのか。27日未明(2013年1月)、東京・豊島区のマンション敷地内で男女2人が血を流し倒れているのが発見された。このマンションに住む消費者庁ナンバー3の神宮司史彦審議官(52)と妻の久美子さん(53)だった。
前夜、部屋の前に警察官ずらり
マンションの住人によると、「前日(26日)午後7時半ごろ、彼の部屋の前に警察官がずらっといて何があったんだろうと思った」という。発見される直前まで夫婦ケンカをしていた」という話もあり、「2度『ドーン、ドーン』と大きな音がした」という。現場の状況から、妻は自宅の窓から、神宮司審議官は外階段から飛び降りたらしい。
コメンテーターの青木理(元共同通信記者)は「今の情報だけでは何が原因かわからないですね。警察はある程度わかっているのでしょうが」と話す。
神宮司審議官は東大法学部を卒業し、1982年に公正取引委員会に入局。一時、通産省(現・経済産業省)に出向し、2011年から消費者庁の審議官をつとめていた。娘との3人暮らしだが、この日は娘は自宅にいなかった。部屋には妻が書いた娘宛の遺書が残されており、夫婦や親子間の悩みが書かれていたという。
文
モンブラン