欧州、アメリカ…に続く新しい標的
吉川美代子(TBS解説委員)「これまでイスラム過激派の標的は欧米でした。でも、今回は日本も狙われた。これは日本も欧米と一緒だと見られているからですか」
宮田律(現代イスラム研究センター理事長)は「19世紀以降、欧州勢が北アフリカに進出して植民地とし、第2次世界大戦以後はアメリカがイスラムに軍事的に介入して、欧米に対しては根強い反発があります。近年は多国籍企業が入ってきてイスラムの資源を奪っているという見方が、過激派グループの間では広がっています」と解説する。
みの「今後の対応をどうすれば今回のような事件が防げますか」
森本「イギリスやアメリカ、フランスなどと頻繁に情報交換を行うことです。とくにフランスは今回事件が起きたアルジェリアやマリを植民地にしていたので、豊富な情報を持っています」
宮田「過激派グループが台頭した背景には貧困問題があります。グループのメンバーになれば住居や食料が与えられる。中東の貧困問題を解決しない限り、彼らの活動は続きます」
この10年で世界的に格差が広がって、その差がどんどん大きくなっているという現実が背景にある。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト