元週刊ダイヤモンド編集長の警鐘「隠れ倒産が一気に吹き出すこの年度末」
「週刊ダイヤモンド」が「倒産危険度ランキング」をやっている。私の友人の松室哲生元週刊ダイヤモンド編集長がやっているメールマガジン「おもろい会社研究所」で彼がこう書いている。
「『なぜ倒産特集なのか――』。特集の本文はこの自嘲気味の一文で始まっている。テレビや大手新聞の報道では、円安・株高でにわかに景気回復への期待が高まっているかに見える。
が、本当にそうだろうか。多くの一般人が『そんなに単純なものではない』と感じ、明日に不安を抱いている。現に大手家電の大赤字、中小企業にとって平成の徳政令と言われた『中小企業金融円滑化法』の期限切れなど、年度末に向かって厳しい状況が目前に迫ってもいるのだ。
今週の『週刊ダイヤモンド』による『倒産危険度ランキング』は、そういった経済の実態・実感を突いたタイムリーな特集だ。金融関係者のみならず、目にしておくべき内容ではないだろうか。
プロローグは『日本の倒産 最新事情』と題し、ここ数年減少基調にある倒産件数の裏側を図解する。電機業界の迷走、中小企業金融円滑化法による倒産の延命、地方経済の疲弊が見て取れる内容だ。そしてPart1.『大企業から壊れる! ドミノ危機の正体』、Part2.『判明! 危険度ワースト40』、Part3.『地方が壊れる! 中堅・中小の窮地』、Part4.『最新版倒産危険度ランキング』と続く。いまこのとき、会社存続のために奔走する経営者・会社員が大勢いる。この身も引き締まる思いだ」