家事分担して各自の自由時間拡大
広島県・福山市の3階建てに8人が暮らす家族がいる。今川家は祖母、父母、長男夫婦と娘、長女(独身)、次男(独身)が一緒に暮らしている。1階に祖母と父母の部屋、2階は全員の共有部分の広いリビングと台所、3階に長女と次男と長男夫婦の部屋がある。
家事は分担とルールがある。長男の妻の英見さんはこう話す。「平日の夕食は専業主婦の私がやります。土曜日と日曜日の食事と洗濯はお母さん、父は掃除担当、夫は洗車とお風呂場、次男は洗濯物干しで、長女は料理手伝いと食器洗いです」
同居を呼び掛けたのは英見さんだった。「家事のない土日に介護ヘルパーの講習に通っています。私が留守の間は、みんなが交代制で娘の面倒を見てくれます。やがて父や母が年をとった時も、今のヘルパーの勉強は大事ですから」(英見さん)
くわばたりえ(タレント)が感心する。「皆で分担して、皆でカバーしあっているって、これが家族ですよ」。コラムニストの深澤真紀が大家族での住み方でこんな提案をした。「嫁が外の文化を持ってきているんです。だから血縁のない人をいかに大事にするか、それがポイントですね」
まあ、昔の大家族主義の現代版住宅ということか。
(磯G)