「アルジェリアの国家建設は日本人ビジネスマンが行った」
司会の羽鳥慎一がサッカー解説者の松木安太郎に、「サッカーの試合でいろんな国に行かれ、政情不安定なところで試合もあったでしょうね」と話を向けた。
松木「ここは日本じゃないということを自分自身で自覚していかないと怖い。日本の技術を世界が求めていて、それに応えてこういう所に行かなければならない。そこでこうした事件が起こるのはすごく残念ですね」
アルジェリアでイスラム運動を調査した経験のある上智大の私市正年教授がこんなことを話した。「ここではないのですが、アルジェリアに平成8年に行きました。言っておきたいのは、日揮だけではなく、日本のビジネスマンがアルジェリアでどれだけ貢献してきたか。70年代には4000人以上の人がアルジェリアに滞在していました。この国の国家建設は日本人が行ったといっても過言ではないですね。アルジェリアの人たちも非常に感謝しているので残念です。
とくに日揮は、90年代の内戦時に、ほとんどの日本人が退避したのに残って最後まで仕事をしていました。日揮は人材育成や雇用創出ということで、アルジェリアのために会社までつくっているんですよ」
7人の生存者と7人の遺体を搬送するための政府専用機が22日夜に羽田空港を出発し、23日午後4時過ぎには首都アルジェの空港に到着。早ければ24日には帰国の途につけるという。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト