「東急東横線の渋谷駅が引っ越しをします。知ってました?」という大竹真レポーターに、司会の加藤浩次が「ええ。もちろん」という。そっち方面の人は先刻ご承知なのだが、引っ越しは3月16日(2013年)。15日の終電から16日始発までの4時間の間に行う。いったいどうやるのか。
埼玉・川越から元町中華街に直通87分
東急東横線は渋谷から横浜まで24.2キロ。開通から86年 になる。いまは「みなとみらい線」につながって元町中華街まで直通だ。渋谷駅は1日に42万人の乗降客があるが、駅舎は1964年の東京オリンピック当時のままである。終点どん詰まりで乗り換えもごちゃごちゃしている。
引っ越しはメトロ副都心線との相互直通運転にともなうもので、これで池袋で東武東上線、西武有楽町線・池袋線とつながる。横浜から乗り換えなしで池袋まで38分、所沢まで70分、川越から元町中華街まで87分というのが売りだ。
では、新しい渋谷駅はどこにできるのか。今の駅から明治通を隔てた反対側、昨年4月にオープンした複合商業施設「渋谷ヒカリエ」の地下5階になる。大竹が訪れてみると、ホームも線路もすべてでき上がっていた。東横線の広報担当者は「電気も通ってますので、もう電車が走れる状態です」という。
日本ならでは「ストラム工法」走ってる線路の下をくり抜き
東横線は代官山から1.4キロ を地下へ潜って「渋谷ヒカリエ」に至り、そこから明治通りの地下を走るメトロにつながるのだ。しかし、東横線の1日の輸送量は111万人で、電車を止めずにどうやって線路をつなげるのか。「ストラム工法」という日本ならではの技術だという。代替線路を引く場所がない日本では地下か高架にするしかない。東横線ではいま走っている線路の下を掘って準備を進めていた。代官山近辺は電車が走る真下はがらんどうで、作業員が最後の工事を続けていた。ここで4時間の間に線路の付け替えをするという。
加藤「4時間で!ちょっと混乱して6時間になったりして…」(笑い)
キャスターのテリー伊藤「こんなことやってたんだね」
加藤「日本だけですか?」
大竹「海外ではこんなごみごみしてないですからね」
「ヒカリエ」の1階は地上、2階はブリッジでJRとつながり、反対側は青山方面だ。これまでと違った人の流れができる。「跡地はどうなるの?」とテリー。東横線のホームの後には、ヒカリエより高層のビルが建ち、ほかに山手線をはさんで2つのビルができるのだそうだ。全体の完成は2027年になる。
テリー「イメージ変わるね」
渋谷の焼け跡臭さがなくなる。
大竹「加藤さんは待ち望んでいたんですよね」
加藤「個人的にはね」